WHO事務総長 G.H.ブルントラント
たばこをやめることは簡単ではありません。
ニコチンには強力な依存性があり、また、せっかく禁煙しようとしても、数ヶ月後には多くの人がニコチンに引き戻されてしまうのです。
これは、私たちすべてにとっての挑戦であり、私たちはこれに立ち向かわなければなりません。なぜなら一人でも多くの喫煙者を禁煙することが、今後20年間にわたるたばこ関連疾病による死亡数を減らすための鍵となるからです。
最近、ある大きな発展途上国で大規模な調査が行われました。その結果は、喫煙者の三分の二は喫煙が無害または余り害がないと信じており、禁煙に興味を示す者はわずかで、禁煙に成功したものはさらに少ないことがわかりました。現在、禁煙成功者のほとんどは、専門的なサポートなしで実行しています。しかし、禁煙成功率をもっと高める必要があります。今日では、効果的で経済的な治療法があることも知られています。
ニコチンガム、ニコチンパッチ、点鼻スプレーなどのニコチン代替製剤や、ブプロピオンなどの非ニコチン製剤による代替療法は、禁煙成功率を倍増することができるのです。このような治療法は、さらに広く普及させる必要があり、しかも、喫煙者がどこにいても手が届くよう費用を下げる必要があります。
どの年齢で禁煙しても、実際に健康面での改善や増進が得られるという朗報があります。30代初めに禁煙した人は、喫煙経験のない人と同様の余命が送られるのです。そこで私は、すべての喫煙者がより健康な生活を目指して大いなる一歩を踏み出し「たばこに、サヨナラ」を告げていただきたいと思います。
※【たばこ健康NGO協議会訳】 禁煙ジャーナルNo.110より |