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ここはフーガの技法のみのページです。
5年ほどまえ、PC9801シリーズのFM音源を活用したRayというソフトがあり、そのソフトウェアの元での演奏用に編集した「フーガの技法」を、MIDI版に置き換えここでお届けします。
以下の解説等は当時のものです。一部MIDI用に変えてあります。
第一巻 第二巻 第三巻 第四巻 第五巻 第六巻
《曲目解説》
「フーガの技法」BWV 1080 はバッハ最後の作品であり、作者の死により未完で終わっております。また草稿に楽器等の指定が全くなされてなく、細かい指示もありません。
その為、演奏会等も形式が色々あり演奏者の最善の解釈によって演奏されます。
演奏形式、順序は現在一般的に使用されている形で入れてあります。
全曲の演奏時間は演奏者により異なりますが、大体1時間半〜2時間弱です。
楽器編成につきましては、作曲者が楽器指定をしておらず、その為、CDや過去聞いたLP、コンサート等を参考にしたり、一部私の独自の解釈で、編成させて頂きました。
【第一巻解説】演奏ファイル
第1群は単純フーガの集まりであり、1番で原形主題が呈示され、展開されます。
2番は1番で示された原形主題を多少リズムを変えたものを基本主題として展開します。
3番は調的に転回、つまり楽譜を上下逆さまとすると言うを分かりやすいと思います。
4番は真の転回形にもとづく単純フーガです。
2群以降は次回となりますが、1群同様原形主題があり、これが変奏されるなどして発展していきます。
全く先入感を持たずに聞くのであれば、繰り返される基本主題の蓄積に感動されるでしょう。
【第二巻解説】演奏ファイル
第2群では第1群の原形主題の変形されたものがここでの主題として使用されます。
最初に変形主題が呈示され、その後その転回形が追います。この様にして4声のフーガが展開されて行きます。これが反行フーガです。
第5番では、同一時価(同じリズムと考えて下さい。)の転回主題ですが、6番では2種類の時価(基本のリズムのものと、倍のリズムのもの)の転回主題でフーガが展開されます。
第7番では3種類の時価という風に三つの異なったリズムの転回主題でフーガが見事に展開されていきます。
第3群は3重フーガです。
今までに無かった全く新たな主題が二つ登場します。そしてこれまでの主題と一緒になって3重フーガとなるのです。
『簡単な用語説明(^_^)』
時価:16分音符→8分音符、4分音符→8分音符、2分音符→全音符
と言う様に長さが半分になったり、この逆であったりします。
転回:音の移行が逆、例えば、「ド-ミ-ソ」であれば「ソ-ミ-ド」の様になる。
【第三巻解説】演奏ファイル
第4群:2重フーガ(2曲)
この2曲では8番と同じように変形された主要主題が新しい主題と結びつきフーガを構成しています。
第9番
12度の対位法で書かれ、最初に呈示される新しい主題がまず、単独で演奏されます。
その後、音価(音長)が倍になった主要主題と共にフーガが形成されます。
第10番
10度の対位法で書かれ、9番と同様、最初に新しい主題が演奏され、5番で使われた転回された変形主要主題が演奏された後、両者が共になってフーガが形成されます。
第5群:3重フーガ(1曲)
第11番
第1主題で第8番の第3主題の転回形(基本主題の変形)が演奏され、第2主題では同じく第8番の第1副主題び転回形が演奏され、さらに第3主題として第8番の第2主題の変形されたものが使用され、3重フーガを形成します。
【第四巻解説】演奏ファイル
この巻では、カノンのみであります。
全て2声によるもので「おっかけっこ」の楽しみが味わえると思います。(^_^)
第6群:カノン(4曲)
基本主題にもとづいて書かれているカノンです。
一説には「カノンの芸術」とでも言うべき別のシリーズの予備スケッチであったのではないかというのがある様ですが確定的な結論は出ていないようです。
第15番/2声のオクターヴ〈8度〉カノン
フーガ第3番(第一巻の三曲目)の変形によるカノンです。
途中からは転回形も入ってきます。
第17番/2声の12度のカノン
基本主題(第一巻の一曲目 D2 A2 F2 D2 C+2 D4 E4 F2 ^8 G8 F8 E8 D4)の縮小
された変形です。
第16番/2声の10度のカノン
フーガ第3番の変形によるカノンです。
第14a番/2声の反行カノン
基本主題のリズミックな変奏と考えて良いと思います。
【第五巻解説】演奏ファイル
ここでは、「鏡状フーガ」を演奏します。
鏡状フーガとはまさしく鏡に映した状態でフーガが進行されるものです。
ここで「正像」と「鏡像」とでてきますが、この関係は、「正像」の楽譜を置き、楽譜の五線の下(この場合、3声若しくは4声ですので、3または4段譜になります)に、鏡を置き、そこに映った楽譜を演奏するのが「鏡像」と考えて頂くと理解しやすいと思います(^_^)
特別図解
▼△▽▼ ←正像 (こっちがa)
−−−−−−−−− ←鏡と思ってね(^_^;)
▲▽△▲ ←鏡像 (こっちがb)
第13a番/3声の鏡状フーガ「正像」
基本主題の変形による3声の単純フーガで、アルト、バス、ソプラノの順で主題が演奏されます。
第13b番/3声の鏡状フーガ「鏡像」
基本主題の変形による3声の単純フーガで、ソプラノ、アルト、バスの順で主題が演奏されます。
第19a番/4声の鏡状フーガ「正像」
第13a番に伴奏部を加え4声部にしたものであり、バッハ自身によって2台のクラヴィーアに編曲されたもの。
第19b番/4声の鏡状フーガ「鏡像」
第19a番と同様、第13b番を編曲したもの。
第12a番/4声の鏡状フーガ「正像」
基本主題の音価とリズムを変えたものである。
フーガは単純フーガで、バス、テノール、アルト、ソプラノの順で主題が導入される。
第12b番/4声の鏡状フーガ「鏡像」
第12a番の転回形の単純フーガで、ソプラノ、アルト、テノール、バスの順に主題が導入される。これは第12a番とは正しい対象形を成しており、この2曲こそ、厳格な鏡状フーガと言えでしょう。
【第六巻解説】演奏ファイル
第18番/4声の4重フーガ(239節で中断)
このフーガには基本主題は取り入れられていないが、聞いていて基本主題と結びつくと想像されます。
しかし、その前にバッハの筆は続きを書くことはありませんでした。
最初に第1主題によるフーガの後、8分音符の連なる第2主題でフーガが演奏されさらに第1主題と第2主題が結びついて2重フーガとなります。
この後バッハ自身の名前「BACH」を音階に当てはめたものとして有名な第3主題が呈示され、フーガが転回され、やがて第1主題、第2主題、第3主題が結びついたところで、ついにバッハの筆はついに動くことなく、その後導入されるであろう基本主題を加えた壮大な4重フーガになることなく終わってしまいます。
手稿の最後に次の様に書かれています。
NB.Ueber dieser Fuge,wo der Nahme BACH im Contrasubject angebracht worden,ist der Verfasser gestorben (von der hand
Ph.E.Bach's)
「注意:このフーガで、対位主題にBACHの名が持ち込まれたところで、作曲者は死去した」(P.E.バッハの手による)
補足:BACHはドイツ音名であてはまり、B(べー)はBフラット、H(ハー)はBナチュラルを意味します。
第六巻に限りRayの変換版ではなく、新たにMML2MIDI(フリーソフト)にてリニューアルしたものです。
演奏曲目:「フーガの技法」 BWV 1080 J.S.BACH
【第一巻】演奏ファイル
第1群:単純フーガ
1:コントラプンクトゥス第一番 (弦楽合奏)
原形主題による単純フーガ(4声)
2:コントラプンクトゥス第二番 (弦楽合奏)
原形主題による単純フーガ(4声)
3:コントラプンクトゥス第三番 (管楽合奏)
転回された基本主題による単純フーガ(4声)
4:コントラプンクトゥス第四番 (管弦楽合奏)
基本主題の真の転回形
第一巻の総演奏時間 約15分
【第二巻】演奏ファイル
第2群:反行フーガ
1:コントラプンクトゥス第5番 弦楽合奏
変形主題とその転回にもとづく1種類の時価による反行フーガ(4声)
2:コントラプンクトゥス第6番 管楽合奏
変形主題とその転回にもとづく2種類の時価による反行フーガ(4声)
3:コントラプンクトゥス第7番 シンセ合奏
変形主題とその転回にもとづく3種類の時価による反行フーガ(4声)
第3群:3重フーガ
4:コントラプンクトゥス第8番 弦楽合奏
2つの新主題と変形主要主題による三重フーガ(3声)
第二巻の総演奏時間 約18分
【第三巻】演奏ファイル
第4群:2重フーガ
1:コントラプンクトゥス第9番
4声の2重フーガ 弦楽合奏
2:コントラプンクトゥス第10番
4声の2重フーガ 弦楽合奏
第5群:3重フーガ
3:コントラプンクトゥス第11番
4声の3重フーガ ハープシコード
第三巻の総演奏時間 約16分
【第四巻】演奏ファイル
第6群:カノン
1:第15番/2声のオクターヴ〈8度〉カノン
管楽合奏(オーボエとファゴット)
2:第17番/2声の12度のカノン
管弦楽合奏(フルートとチェロ)
3:第16番/2声の10度のカノン
管弦楽合奏(フルートとチェロ)
4:第14a番/2声の反行カノン
弦楽合奏
第四巻の総演奏時間 約18分
【第五巻】演奏ファイル
第7群:鏡状フーガ
1:第13a番
3声の鏡状フーガ「正像」
管楽合奏(アコーディオン、スチールギター、マリンバ)
2:第13a番
3声の鏡状フーガ「鏡像」
管楽合奏(フルート、オーボエ、ファゴット)
3:第19a番
4声の鏡状フーガ「正像」
2台のクラヴィーア
4:第19b番
4声の鏡状フーガ「鏡像」
2台のクラヴィーア
5:第12a番
4声の鏡状フーガ「正像」
弦楽合奏
6:第12b番
4声の鏡状フーガ「鏡像」
弦楽合奏
第五巻の総演奏時間 約17分
【第六巻】演奏ファイル
第8群:4重フーガ
1:第18番
4声の4重フーガ(239小節で中断)
管弦楽合奏
第六巻の総演奏時間 約9分
全曲の総演奏時間 約96分
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