Story

 米国3大ネットワークのひとつ、CBSの人気報道番組”60ミニッツ”のプロデューサーローウェル・バーグマン(A・パチーノ)の元に匿名の書類が届けられた。その書類はかなり専門的なものであったが、タバコ・メーカーの極秘ファイルであることはすぐにわかった。バーグマンはこの書類の意味を教えてくれる人間を探し、ジェフリー・ワイガンド(R・クロウ)に行き当たる。ワイガンドは、全米3位の売上を誇るタバコ・メーカー、ブラウン・アンド。ウィリアムソン社・研究開発部門の副社長であったが、上層部と対立し解雇された人物だった。これが二人の稀有の関係の始まりであり、そして壮絶なる戦いの始まりでもあった。
 ワイガンドの異常なまでの用心深さとその怯えに、ジャーナリストとしての鋭い嗅覚を持つバーグマンは、彼が何かを隠していると感じる。ワイガンドの握る秘密とは、アメリカ随一の巨大産業の存在を根底から崩し得る、爆弾というべき決定的な証拠であった。タバコ・メーカーは、その強大な政治力と巧みな情報操作で、タバコに関する規正法案を闇に葬ろうとしていた。しかし、ワイガンドは病気の娘の医療手当てのため、会社の終身守秘契約に同意していたのだ。
 ワイガンドがマスコミと接触を持ったことを知ったタバコ・メーカーは、彼と彼の家族に圧力をかけ始める。守秘義務と自らの信念の板ばさみで苦悩するワイガンド。それがインサイダー<内部告発者>のたどる道であることをバーグマンはこれまでのジャーナリストとしての経験から痛いほど知っていた。会社の度重なるいやがらせと脅しに、自分と家族がどうなってしまうのかという不安に神経をすり減らすワイガンド。そして、彼を懸命に勇気づけ、励ますバーグマン。やがて、ワイガンドは、会社の横暴さに対する怒りとジャーナリストとしての信念を貫くバーグマンへの信頼感から”60ミニッツ”のインタビューに応じ、法廷での宣誓証言も決意する。番組の看板ジャーナリスト、マイク・ウォーレス(C・プラマー)のインタビュー収録が終わり、ついに大スクープをものにしたと核心するバーグマンら”60ミニッツ”のスタッフ。しかし、CBSの上層部は、このスクープを放送することによってタバコ・メーカーに訴訟を起される可能性を危惧し、”ワイガンドの暴露インタビュー部分”をカットすることを決定した。それは、社会的地位を失い、名誉も失い、そして愛する家族との絆までも代償にして自分を貫いたワイガンドの想いがすべて水泡に帰すことを意味していた。さらに、追い討ちをかけるかのように、タバコ・メーカーの反撃が始った。弁護士や私立探偵の一団を雇い入れ、ワイガンドの私生活についてのマイナス情報を探り出し、彼はうそつきの人格破綻者であり法廷での証言は信用できないとアンチ・キャンペーンを張ってきたのだ。一方、”60ミニッツ”を降板させられたバーグマンは、ワイガンドのインタビューを放送するためにジャーナリスト生命を失う覚悟で危険な賭けに出る。それは、彼自身が<内部告発者>となり、CBSの番組揉み消しの一件をマスコミに流すことであった。圧倒的資金力を背景に世界市場支配してきた巨大な敵に追い詰められた2人の男たちは、信念だけを頼りに自ら選んだ戦いの道をすすむべく、全米に激震を巻き起こす ‐‐‐‐‐‐  (上映時間:2時間38分)

立ち向かう! 反撃する! 自らだけを信じて男たちは牙をむく!

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